(Apple Watch / Garmin / Pixel Watch など)

「不規則な心拍を検出しました」
「安静時なのに高心拍です」
「睡眠中の酸素が低下しました」
こういった通知が突然出ると、誰だって驚きます。
最初は「誤作動かな」「今日はちょっと疲れてただけかも」と思う方がほとんどです。
でも、最近のスマートウォッチは想像以上に優秀で、
病院に来た時には分からないような
“その瞬間だけの異常”を拾ってくれることがあります。
私たち医療者から見ても、日常で記録されているデータはとても参考になります。
このページを作った理由は、
「時計から通知が出たけど、どうすればいいか分からない」という方が多かったからです。
病院では正常でも、家に帰るとまた通知が出る。
そんなことは珍しくありません。
「気にしすぎ?」
「本当に受診すべき?」
皆さん悩みますが、結論としては一度データを見せていただければ判断できます。
スマホの画面をそのまま見せていただくだけで構いません。
・心房細動の可能性
・不規則な心拍
・安静時の高心拍が続く
・極端に低い心拍
・睡眠中の酸素低下
・動悸、脈が飛ぶ感じが続く
特に心房細動は、放置すると脳梗塞につながることがあります。
ただ、早めに見つかればお薬でしっかり予防できます。
心拍の乱れが気になって来院された方の中には、睡眠時無呼吸が隠れているケースもあります。
睡眠中の酸素低下などは、心臓だけで判断すると見落とすこともあります。
当院は循環器と呼吸器の両方を専門的に診ているので、
「あれこれ別の病院に行って結局よく分からない」ということが少なくなります。
1.スマートウォッチの記録を一緒に確認します。
2.必要に応じて、心電図やホルター心電図などを行います。
3.その場で、治療が必要かどうかを丁寧に説明します。
経過観察でいい場合もありますし、誤作動だったというケースもあります。
どの結果になっても、はっきりさせるだけで気持ちが楽になると思います。
スマートウォッチの通知は、決して「大げさ」ではありません。
心臓でも、睡眠でも、少し気になる変化が出たら、早めに確認しておく方が安心です。
不安を抱えたまま過ごすより、
「診てもらってよかった」と思える外来にしたいと思っています。
気になった時に、気軽に相談してください。