
「痛くも痒くもないから、まだ大丈夫」 「甘いものを少し控えればいいんでしょう?」
そう思って放置している時間が、実は一番危険です。 糖尿病の本当の怖さは、自覚症状がないまま全身の「血管」を傷つけ、ボロボロにしてしまうことにあります。
血管が傷つくと、最終的にどうなるか。 それは「心筋梗塞」「脳梗塞」「人工透析」「失明」「足の切断」といった、取り返しのつかない事態です。 これらを防ぐためにこそ、私たち循環器内科(血管の専門家)がいます。
糖尿病の治療目標は、単に数値を下げることではありません。「10年後も、血管事故(心臓病や脳卒中)を起こさず元気に過ごすこと」です。 当院では、循環器専門医としての視点を活かし、以下のような一歩進んだ治療を提案します。
1. 心臓・腎臓を守る「新しいお薬」の活用
近年の医学の進歩は目覚ましく、「余分な糖を尿に出す薬(SGLT2阻害薬)」や「食欲を抑え体重を減らす注射薬(GLP-1受容体作動薬)」など、心臓や腎臓を保護する効果が証明された新しい薬が登場しています。 当院では、これらを積極的に取り入れ、単なる血糖管理だけでなく、臓器そのものを守る治療を行います。
2. 合併症の早期発見(動脈硬化チェック)
院内で「心臓超音波検査」や「頸動脈エコー」、「脈波検査(血管年齢)」を行うことで、すでに血管へのダメージが始まっていないか、動脈硬化が進んでいないかを定期的にチェックします。
3. 無理のない「続けられる」生活指導
「あれもダメ、これもダメ」という厳しい制限は長続きしません。 患者様のライフスタイルを伺いながら、「まずはここだけ変えてみましょう」という、現実的で続けられるプランを一緒に考えます。
【初期症状(サイン)】
【健診結果】
■即日わかる血液検査 血糖値やHbA1cの結果は、その場ですぐに分かります。「結果を聞きにまた来てください」という手間はありません。
※現在機械を修理に出しており、外注検査となりますので最短で3日ほどかかります。もしくは次回の診察時にご説明することとなります。
■治療の流れ
食事・運動療法: まずは生活習慣の見直しから始めます。
内服薬(飲み薬): 患者様の体質や、心臓・腎臓の状態に合わせて最適なお薬を選びます。
注射療法(インスリン・GLP-1): 必要に応じて導入します。
(1型糖尿病や妊娠糖尿病などの専門管理が必要な場合は、連携する専門病院へご紹介することも可能です)
「糖尿病」と言われるとショックを受けるかもしれません。 しかし、早期に見つけて適切な管理(メンテナンス)を行えば、怖い病気ではありません。
「血糖値が高い」と言われたら、それは「血管を守るチャンス」をもらったと考えてください。 循環器専門医として、あなたの血管と心臓を、生涯にわたって守るパートナーになります。 放置せず、まずは一度ご相談ください。
特にこんな方はご相談ください
• すでに糖尿病と診断され、コントロールの見直しをしたい方
• 健診で「血糖」「HbA1c」の異常を指摘され、詳しく調べたい方
• 家族に糖尿病があり、自分も不安を感じている方
• HbA1cが思うように下がらない、低血糖が心配、体重が気になる…など、治療でお困りの方