咳(せき)喘息は、咳が2~3週間、場合によっては数か月続いている状態です。一般的な喘息(気管支喘息)のように息苦しさや、呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーといった音がする喘鳴(ぜんめい)はなく、咳だけが長期間続くのが特徴です。
感染症ではないので、咳によって病気がうつることはありません。
気管支喘息との大きな違いとして、呼吸困難になるほどの激しい咳は出ません。しかし、風邪をひいたときのような咳が長期間続き、以下のような症状が当てはまる場合は咳喘息を疑います。
など
咳喘息は、空気の通り道である気道に好酸球という白血球の一種が集まって炎症を引き起こします。気道に炎症があると、以下のようなさまざまな刺激が誘因となり、咳が出やすくなります。
など
咳喘息は市販の風邪薬や咳止めではほとんど効果がなく、治療は気管支の炎症をおさえる薬物治療が基本になります。症状が強い場合は、内服ステロイドを併用することもあります。
日常生活では、咳喘息の危険因子となる以下に気をつけて過ごしましょう。
気管支喘息と咳喘息は区別をしましょう。
気管支喘息の場合に造影剤を使った検査などが受けられなくなってしまう可能性があります。検査をされる場合には自分が咳喘息であることを主治医の先生にお話ししてください。