息切れ外来(心臓・呼吸器専門外来)

「年のせいだから」と片付けていませんか?

息切れは、体が出している小さなSOSです。

ただの老化や運動不足と思い込んでしまう方が多いのですが、心臓や肺の病気が隠れていることは想像以上に多いです。


階段が少しつらくなったと感じたことはありませんか?

「駅の階段が前よりしんどい」
「買い物袋を持つと息が上がる」
「同年代の人より歩くペースが遅い」

診察室でよく耳にする言葉です。

本当は気になっているのに、
“もう歳だし仕方ない” と自分に言い聞かせてしまう。
そんな方がたくさんいます。

でも、息切れには理由があります。
その理由は放っておかなければ治療できることがほとんどです。



当院の特徴:心臓なのか肺なのか、両方から判断できます

「息切れ」という症状は、心臓が原因でも、肺が原因でも同じように出ます。
だからこそ、どちらか片方だけに詳しい医者だと判断が難しいことがあります。

当院には、
・循環器の専門医(心臓担当)
・呼吸器の専門医(肺担当)
が揃っているので、両方の視点から原因をはっきりさせられます。

シンプルに言うと、

“心臓が悪いのか、肺が悪いのか、それとも別の理由なのか” をまとめて調べられる外来です。


どんな検査をするの?

検査といっても、負担の大きいものではありません。
短時間で終わるものばかりです。

1. 心エコー検査(超音波)

心臓の動きや弁の状態を直接見ます。
痛みもなく、放射線もありません。

2. 肺機能検査(スパイロメトリー)

吸って・吐くだけで肺の“年齢”が分かります。
長くタバコを吸っていた方は特におすすめです。

3. 心不全マーカー(BNP)

採血だけで、心臓にどれくらい負担がかかっているか数値で分かります。
最初のスクリーニングとして非常に役立ちます。


息切れを放っておくと、なぜ良くないのか

息苦しさが出ると、外に出るのが怖くなります。
動かなくなると足腰が弱り、さらに息切れが悪化する。
この悪循環が続くと、フレイル(虚弱)につながり、寝たきりに近づいてしまいます。

息切れは、「苦しいから動けない」ではなく、
“動けるうちに原因を見つける” ことが大切です。

治療すると、
「こんなに吸えるんだ」
「あの坂道が怖くなくなった」
と驚かれる方が本当に多いです。


簡単なセルフチェック

心臓の可能性があるサイン
[ ] 横になると苦しく、起き上がると楽になる
[ ] 足がむくんで押すと跡が残る
[ ] 夜間のトイレ回数が増えた

肺の可能性があるサイン
[ ] 咳や痰が続いている
[ ] 呼吸がゼーゼー・ヒューヒューする
[ ] 喫煙歴が長い(過去も含む)

もちろん、貧血や甲状腺、ストレスなど他の原因もあります。
どれが当てはまるか、一緒に確認していきましょう。


最後に

息切れは、日常生活の質に直結する症状です。
原因が分かるだけでも、気持ちがずっと楽になります。

「最近ちょっと疲れやすいな」
「前より階段がきついな」

そう感じたら、どうぞ一度相談してください。