大動脈弁狭窄症とは、心臓にある4つの弁(血液の逆流を防ぐ機能)のうち、左心室と大動脈の間にある「大動脈弁」の開きが悪くなった状態です。弁の面積が狭くなり、全身に送り出す血液の流れが悪くなるため、心筋に大きな負担がかかり、進行すると心不全を引き起こしたり、突然死の原因となります。
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しかし、大動脈狭窄症になっても、はじめはほとんど症状があらわれません。重度の場合は血圧が突然低下するため、失神することがあります。
先天性と後天性がありますが、近年は、加齢に伴って多くの高齢者に変性・石灰化した大動脈狭窄症がみられます。また、大動脈弁にカルシウムが蓄積して弁が肥厚していても血流を阻害しない「大動脈弁硬化症」も65歳以上の人の約4分の1にみられる病気です。
治療方法は、症状の進行度によって変わります。
心不全を合併している場合には利尿薬や心保護薬などの調整が必要となります。
重度の場合は「弁形成術」や「弁置換術」など、狭くなった大動脈弁を取り替える外科手術もしくは最近登場したカテーテルでの治療の検討が必要となります。
重症度判定が重要となります。当院でも心臓超音波検査を行うことができますので心雑音を指摘されたり気になる方は循環器内科外来にご相談ください。