心筋を栄養している冠動脈という血管が細くなり、一時的に血流が悪くなる状態を「狭心症」、冠動脈が完全に詰まった状態を「心筋梗塞」といいます。
どちらも動脈硬化によって引き起こされる病気で、突然死の原因になったり、重篤な後遺症を残す危険性の高い生活習慣病の一つです。
心筋が酸素不足となるため、以下のような症状があらわれます。高齢者や糖尿病患者のなかには症状があらわれない方もいます。
など
狭心症、心筋梗塞ともに、動脈硬化によって冠動脈が詰まることが原因です。
動脈硬化は加齢や遺伝的要因だけでなく、肥満、飲酒・喫煙、食生活の乱れ、運動不足など、さまざまな要因が考えられます。
患者さんの状態によって治療方法は異なります。
重要なことはリスクである脂質異常・糖尿病・高血圧などの生活習慣病をいかにコントロールしていくかになります。
冠攣縮性(かんれんしゅくせい)とは狭心症の一つですが、労作性狭心症とは作用機序が異なります。(合併する場合もあります)
労作性狭心症と違って血管の詰まりはない、もしくは軽度だけどもホルモンなどの影響により血管が攣縮(れんしゅく)を起こして収縮してしまい血流が悪くなる病気です。
典型的な症状は安静時の胸痛で朝方に多いとされていて、冠血管リスクのない方、女性にも起こります。
治療法が労作性狭心症とは異なり下記となります。