内科・アレルギー科
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東松戸クリニック
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喘息

気管支喘息とは

喘息は、気道(呼吸した空気の通り道)に慢性的に炎症が起こり、変動的に狭窄することで喘鳴、呼吸苦、咳嗽などの症状が出る病気です。

喘息は、死亡にもつながり得る疾患ですが、吸入ステロイド治療の確立によって死亡率は大きく減少しています。

厚生労働省人口動態統計によると、喘息死亡総数は1990年代までは年間約6000人をおおよそ上回っていましたが、2016年には1400人台まで減少しています。

問題は、死亡者のほとんどが高齢者だということです。高齢化が進む日本では高齢者の喘息死が今後増加することが予想されます。

高齢者の方は吸入がしっかりとできていないケースがありデバイス選択・症状コントロールは目下の課題といえます。

症状


  • 咳、痰

  • 息苦しさ

  • 胸苦しさ

  • 喘鳴(呼吸する時にゼーゼー、ヒューヒューという音が出る。

一般的に気管支(または気道)にアレルギー性の慢性炎症が生じ、気道が敏感(過敏性)になる病気です。

症状は明け方や天候の変化風邪をひいたときなどで生じやすくなります。

症状が一過性のため、そのまま放置されることもあります。


原因

  • 喘息の原因は様々ですが、大きく2つに分けられます。
  • 遺伝的因子
    この病気は遺伝的要素が関与することが多く、ご両親が喘息などのアレルギー疾患を有する場合、ぜんそく発症のリスクは高くなります。

  • 環境因子
    喘息は、アレルゲン(花粉症、ハウスダスト、カビなどのアレルギー原因物質)、天候の変化、風邪、喫煙、運動、薬剤、月経、ストレスなどの様々な要因が原因となって発症、増悪することがあります。

検査

 名前の通り、呼吸の機能を検査することができます。

 息を思い切り吸ってから、勢いよく吐いたときに1秒間で吐ける量(1秒量)を測定します。

 気道がせまくなっていると、1秒量が少なくなります。

 喘息、C O P D(慢性閉塞性肺疾患)の診断に重要です。


  • 呼気一酸化窒素(FeNO)濃度測定検査
    機械に直接息を吹き込み、吐いた息の中の一酸化窒素(NO)濃度の数値を測定します。
    喘息患者では気道に炎症が起こっているため、一酸化窒素(NO)が産生されています。そのため、FeNOの数値によって、気道の炎症の程度を知ることができます。

  • 血液検査
    血液中の好酸球数、総IgE値などを測ります。
    また、アレルゲンが原因となることもありアレルギー検査もおすすめしています。

治療

意外と知られていないのが、喘息は進行性の病気です。徐々に進行して、最終的に症状が出てきます。


症状がない時でも炎症が起きているため、早期発見・治療継続が重要となります。
高血圧や糖尿病と同じように長く付き合っていかないといけない病気だという認識が必要です。


  • 吸入薬内服薬
    基本的な治療は吸入薬になります。
    長期管理薬(コントローラー)と発作時に使う発作治療薬(リリーバー)があり、種類にも慢性炎症を抑える吸入ステロイド薬、気管支を拡張する吸入薬など多岐にわたります。
    また、同じ系列の吸入薬でも患者さんごとに相性があり、それらの薬剤選択、用量設定が大変重要なポイントとなります。

  • 抗体療法
    種々の治療を行っても症状が残存する難治症例では、新規に抗体療法が使用可能となりました。現在は4種類の抗体療法(抗I L-4Ra抗体Ig E抗体、抗I L−5抗体IL-5Ra抗体)が選択可能です。難治例、重症例では、当院関連病院にご紹介して導入を行います。


重要なことなので何度もお伝えします。

喘息は基本的には進行性の病気です。症状が軽微でも治療を続けることが重要になります

日常生活で気をつけること

  • 環境整備
    ダニ・ホコリ・カビなど発作の原因を少なくしましょう。環境整備は非常に重要です。アレルゲンが身近にある方は暴露を避けることで症状を有意に減らすことができます。

  • 禁煙
    禁煙をしましょう。家族のなかでタバコを吸う人がいる場合には、禁煙してもらいましょう。

  • 風邪
  風邪をひくなど、調子の悪いときは無理をしてはいけません。



参考文献:

喘息予防・管理ガイドライン 2021 :「喘息予防・管理ガイドライン2021」作成委員

アレルギー総合ガイドライン2019 : 一般社団法人日本アレルギー学会